Lyrics

ピアニスト、作曲家の内田洋子さんとコラボした私の自作詩を紹介します。サウンドは、ライブ会場で是非聴いて下さいね!

Voar ※ 視聴できます

ポルトガル語で“空を飛ぶ”という意味です。サビのフレーズを聴いたとき、ピカリと“Voar”が浮かび上がりました。小さい頃は、空を飛べると本気で思っていた私です。この歌を歌うたび、ほんとに空を飛んだような爽快な気持ちになります。

私の saudade ※ 視聴できます

saudade とは、日本語にイコールで訳せないような言葉ですが、ポルトガル語で非常に大事な言葉で、あえて訳すとしたら、会いたくても会えない人を思う気持ち、心の中にぽっかりと空いてしまっている何かを探している気持ち、郷愁、などです。子供の頃、周りのあたたかさに守られて育ったあの頃を思い出して、詩を書きました。ここで紹介している中では、これだけ詩が先行で、後でメロディーをつけてもらいました。

Fly away

恋には成就する恋と成就できない恋があるかもしれませんが、これは、成就できない恋のやるせなさを歌った歌です。これも一つの saudade です。

人生はカーニヴァル

生きていると嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、怖いこと、怒りたいことなどなど、いろんなことがありますが、音楽があってほんとによかったと思う、今までのことを思って詩をつけました。生活の中に音楽があるブラジルとブラジルのさかさまの国、日本の橋渡しになるような歌、誰かを励ますような歌になればいいなあと思います。

Ballad

初恋が結婚まで成就するということはなかなか難しいかもしれませんが、こんな気持ちになったのは初めてだと思えるような恋愛がしたいなあと思いつつ歌詞をつけました。結婚式なんかで歌ってもらえるようなバラードになったかなあと思います。

白い砂、白い雪

作曲者の内田さんによると、この曲は以前インストバンドでサックスにメロディーを吹いてもらっていたそうです。メロディーとハーモニーが美しいだけに、この曲は他の曲に比べ、詩作に時間がかかりました。モチーフとして、ブラジルに行ったときに印象的だったバイーアはイタプアンの湖の白い砂浜、月、そして一年中真夏のバイーアではあり得ない白い雪がなぜか浮かびました。眠れない午前2時の孤独の時間に、想像の中で雪降るイタプアンに飛んで行きました。

Crazy Peace World

直訳すると、「狂った平和な世界」なんですが、どういった世界かといいますと、、、ほんとは心の奥底にふつふつとわいている夢があるのに、その夢を言い訳をしながら忘れようと努めて、やりたくないが安定する仕事をまじめにしている彼(彼女)。でも、とうとうある日、何か足りない、ともう思いを我慢していることが不可能になって、爆発寸前。狂った平和な世界=芸事はいうなれば危険な世界といえる、でも自分の世界を作れる平和な世界ともいえる、キチガイとピースがあいまざるすれすれの世界に勇気をもって突入していく、みたいなイメージです。

Rio ※ 視聴できます

10年前、初めてブラジルに行った時、ボサノバの生誕地である Rio de Janeiro の空気を吸えたことが、大げさなようですが、多分それまでの人生で一番嬉しいできごとでした。海、山、コルコバードのキリスト像、その街並みがほんとに美しく、できるなら住みたい、というような気持ちにもなりました。治安さえよければ~ですが。この曲の中には、たくさんのボサノバや Rio にかかわる言葉が出てきます。この曲の詩は、一杯固有名詞、歌のタイトルが出てきます。説明が長くなってしまいそうです。。。なのでまずはじめのフレーズで出てくる、私のボサノバ3神のイメージを。

João, Jobim, Vinicius ですが、この3人はボサノバの3神として永遠に輝く存在です。Joao(Joao Gilberto)がいなかったらと思うと、ちょっとおそろしいくらいです。Caetano Veloso も Gal Costa も João 以前と João 後では、ブラジル音楽は全く違うものになったと言っています。狂いのないバチーダを刻むギター、安定した確かな音程、気持ちよいリズム感、彼のギターと歌の絶妙なタイム感に心奪われます。

Jobim(Antonio Carlos Jobim)はブラジルが世界に誇る作曲家。ボサノバの名曲をたくさん生み出したマエストロ。アマゾンの生態系を気にしていたエコロジスト。彼の家族、親戚のつながりのあるメンバーで日比谷の野音に来日した時の映像を初めて観た時、とても感激しました。音楽はもちろん、家族を大事にして、一緒に音を奏でているそんな Jobim はとても素敵な人だと思うのです。Rio に行った時、お墓参りしました。生きているうちに Rio のどこかのバーで葉巻を吹かして、お酒を楽しんでいる Jobim に会いたかったなあ。

そして Vinicius(Vinicius de Moraes)は、ボサノバ黄金期の詩人。外交官で、白い肌でありながら黒いハートを持ち、お酒と女性をこよなく愛したインテリのボヘミアン。

以上、私のボサノバ3神のイメージをまとめてみました。Rio de Janeiro という土地は、確実に私の人生にとっても大事なものを与えてくれました。

虹色の音 ※ 視聴できます

この曲は、作曲者内田さんとの出会いの曲です。記念すべき第1作目のコラボレーションです。まさにこの出会いに乾杯なのです。喜びも悲しみも音の中で、色んな色になって、虹色の音になって、命を吹き返すのです。

Saudadeの時間

またまた出てきました、キーワード、「Saudade」。思い出に浸って、今の苦しみを越えようとしている人をイメージしました。今が大事ですが、その今が辛い時、過去の楽しかった(と思われる)時を思い出しつつ、今をやり過ごし、先へ進むってことも結構必要なことかなあと思ったりもします。

微笑みとインスピレーション ※ 視聴できます

男の子と女の子が、真夏の東京を抜け出し、避暑地にドライブに行きました。微笑みとインスピレーションを信じて、これから始まる恋の予感を描きました。

Echo – 共鳴

実は、この曲をもらったときに、音楽の父みたいにとても大切なことを教えてくれてたベーシストの Luizao Maia 氏が長い闘病生活に終止符をうちました。言葉では表現できない何かを伝えてくれました。その何かを私自身も、伝えられるようになりたいと願います。けれど、その何かの正体は一体何か、いまだにわからないこともあり、葛藤もあります。この曲にそういった思いを昇華させてくれた、作曲者に感謝します。

新しいきずな ※ 視聴できます

両親と離れて暮らした時に、おくればせながら、感謝の気持ちがふつふつとわいて来ました。切っても切れないきずなについて感じることがあります。また、これは恋人、夫婦、その他親しい人とのきずなについてもあてはまるような思いです。依存とかなれあいとかでなく、お互いにとっていい関係でありたいなあと願います。